清水のブログ

「いち」大学生の日々

『アリハラせんぱいと救えないやっかいさん』を読みました

こんにちは。今日は参院選ということで、夜中は選挙のお手伝いバイトをするのです。

ちょっと風邪気味なので不安なのです。

さて、今日も今日とて本の感想です。

※ネタバレあります!

この本との出会い

ぶらぶらと古本屋さんに立ち寄ったら目に入り、思わず買ってしまいました。500円でした。

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気になる帯の文章

帯の文章が気になったのです。

まず、「北大」という文字を発見。どうやら北大が舞台のようだ。気になります。

そして、『「自称」変人の皆さんへ。』というコピー。気になります。

僕は自称変人ではないものの、ときどき変人と言われるゆえです。

前半

主人公の「コドリタキ」さんは北海道の田舎出身で、ある理由から「変人」を見つけることに執着しています。

ある日塾の先生に「偏差値の高いところに行けば変人がいるんじゃないか。」と言われ、北大を受験し合格します。

(「偏差値が高いほど多様な人間が互いを否定せずに存在しているから変人も多い」という理屈のようです。今の北大生を見てると微妙な気もしますが・・・。)

北大に入学し、「変人候補」の人と一緒にいてみて真の変人かどうか見極めるのですが、どの人も違うなーって感じです。

主人公は「違うなー」って人を「やっかいさん」=「変人ぶることで特別な人間と思われたい人」 と心の中で呼びます。

そうしているうちに「アリハラせんぱい」と出会うのです。彼女もまた「変人候補」で、多くの時間をともに過ごします。

主人公はアリハラせんぱいにそそのかされて、自分が真の変人を探していることや、変人ぶっている人を「やっかいさん」と呼んでいることを話してしまいます。

後半

時が経ち、アリハラせんぱいと連絡がつかなくなってしまいます。

そんなとき、本屋(おそらく札駅近くの紀伊國屋書店)で、ある本を見つけます。

『コドリくん』という本でした。

本の内容は、主人公(コドリタキ)がアリハラせんぱいに話したのとほとんど同じでした。当然著者はアリハラせんぱい。

この本で「コドリくん」はこんな風に描かれています。

『自分が何も無い空っぽな人間だから、「やっかいさん」があたかも何か持っているように振る舞えるのがうらやましくて、気にくわない。』

『真の変人と一緒に居られれば自分も特別な存在になれると思ってるから、変人に固執している』

『本当は何も無いつまらない人間だと思われたくないから』

さんざんな言われようです。主人公は作者であるアリハラせんぱいに文句を言いに行きます。

そして、自分が今まで「やっかいさん」と呼んでいた人たちにもその本は読まれてしまいます。

感想

この後も続くのですが、読んで欲しいのと、僕の文章力では表現しがたいのでここまでにしておきます。

後半の展開はびっくりでした。「主人公が実は変人」とかはあるかなって思っていましたが、主人公の心の中をなかなか深く抉ってきました。

それまでの文章がかなり軽い感じなので(ちょっとだけ読むのつらいほど)なおさら衝撃的です。

作中の『コドリくん』の内容はなかなか響く人もいるんじゃないでしょうか。僕は響きました。「何も無いつまらない人間」・・・。って感じです。

しかしながら、ちゃんと救われる結末がついているので続き要チェックです。

余談

著者の阿川せんりさんは北大文学部卒業生らしいです。だから北大や札幌の場所が沢山出てくるわけですね。

北大生なら小説を読みながら、場所を「想像」どころかはっきりと頭に浮かぶと思うので特にオススメです。

「普通と特別」というテーマの物語って結構よくありますよね。特に若者にとって普遍的なテーマなのでしょうか。

物語にしていると内容が入ってきやすいので、これが「文学」という形態のメリットかなーとか思いました。

同じようなテーマで『月曜日の友達』という漫画もオススメです。これも書けたらブログに書きます。

おしまい