清水のブログ

「いち」大学生の日々

『月曜日の友達』阿部共実

私は月曜日が嫌いだ。

今回は『月曜日の友達』という本を紹介します。マンガです。

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裏表紙の帯には、朝井リョウさん、秋田ひろむさんからの推薦文があります。

 

『月曜日』

amazarashiというバンドがあります。

僕はこのバンドが好きなので、Youtubeでいろいろ動画を見ていると、『月曜日』なる曲がありました。

その曲について調べてみると、どうやらマンガ『月曜日の友達』に書き下ろしたものだと分かりました。

それなら読んでみるしかないと思い、さっそく買ったのでした。

あらすじ

中学1年生の女の子「水谷茜」と「月野透」という男の子のお話です。

水谷茜は、元気な女の子です。ですが、周囲が急速に「大人」になっていくのについていけないと感じます。

月野透は、変な人です。

「超能力を使えるようになりたい。」と言います。

二人とも、小学校から中学校に上がって、環境になじめないタイプの人間です。

ある日、偶然にも月曜日の夜に学校で二人は出会います。

月野透は、夜の学校で超能力の練習をしていたのです。

出会った二人は、「毎週の月曜日の友達で一緒に超能力の練習をする」という約束をします。

マンガの特徴

擬音語・擬態語がない

マンガには「ドン!」などという擬音語・擬態語が使われますが、このマンガでは一切出てきません。

代わりに心の声による表現がされます。

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「ミーンミーン」ではない蝉の音。

この表現が好きです。

水谷茜の豊かな感受性が発揮されている感じがします。

瞳の描写

人の瞳って近くで見ると、目に映る景色が反射しているのが分かりますよね。

それがマンガの中で行われています。

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校舎がそびえ立ち、二人の人に見下ろされてる様子が映っています。

言葉にして記されることなく、読者は画面上の人物の視線を知ることができます。

なかなか面白い描写方法ではないでしょうか。

絵はあまり上手な部類ではありませんが、従来のマンガになさそうな表現方法があり面白いので読めちゃいます。

小ネタ

・「野透」「谷茜」などと、登場人物の名前に曜日が入っています。

・なにげに伏線が多いです。読み返す度気がついたりします。

※ネタバレ(読んだ人向け)

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二人は毎週の月曜日の夜に会い、仲良くなっていくのですが、ある時うまくいかないことがあり、「もう月曜日の夜に会うのはやめよう。」と月野透が言います。

もともと、「月曜日の夜の学校」でしか話さないという約束をしていたので、二人は離れていってしまいます。

でも、仲直りします。

この過程がほんとに素敵です。読んでて泣いちゃいます。

二人は仲良しですが、恋人とかではありません。なんて言うんですかね。

とにかく「互いが互いにとって特別」である関係。素敵です。

「自分は特別な人間ではないが、誰かの特別になれた」というのは、物語としてありがちかもですが、響くときは響きます。

ラスト(第7話)がトンデモ展開なのはちょっと笑っちゃいますが、まあいいか。ってくらいの魅力があると思います。

amazarashiの秋田ひろむさんは第7話で泣いたそうですが、僕は第6話で泣きました。

まとめ

・言葉選びや絵の描写が素敵

・水谷茜と月野透の関係性が素敵

おまけ

作者について

このマンガの作者たる阿部共実さんの他のマンガは、ネットで「鬱マンガ」と呼ばれたりします。『月曜日の友達』はそうでもないけど。

気になる人はググってみてください。もし心が抉られても責任は負えませんが・・・。

曲『月曜日』

冒頭に書いたamazarashiの『月曜日』という曲も良ければ聴いてみてください。完全に主題歌です。

試し読み

yawaspi.com

ここで第1話だけ試し読みできるようです。じゃあ何のためにあらすじを書いたのか。

試し読みしてみて合いそうだったらぜひ読んでください。全2巻なので集めるのは簡単です。

 

おしまい