清水のブログ

「いち」大学生の日々

『150年前のNATUREには何が書かれていたのか』瀧澤美奈子

図書館に置いてあって、面白そうだったので手に取ってみました。

研究者と市民(?)の中間の存在である大学生の皆さん(特に理系)にオススメできる面白い本だと感じたので記事にしました。

 

 

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NATUREとは

内容の前に少しだけNATUREについての説明です。

NATUREは「総合科学雑誌」として知られています。毎週さまざまな論文が掲載され、歴史上の偉大な発見がここに掲載されて世界に広まったことも多くあります。

この本について

僕が初めこの本を手に取った時は、『150年前のNATUREには何が書かれていたのか』というタイトルから「今と認識が異なる不思議な論文」「当時を反映した論文」のような雑多な論文紹介の本だと思いました。

しかし読み始めてみると、「論文紹介」というものではありませんでした。

読者投稿欄

NATUREには「読者投稿欄」というものがあります。掲載された論文に対して読者が意見・議論をするところです。

この本では読者投稿欄に注目することで、当時の人々の考え方を現代の我々に示しています。

たとえば、進化論に関する議論。

ダーウィンが唱えた進化論は今では広く受け入れられていますが、当時では衝撃的で、宗教と科学の対立を引き起こしました。

ダーウィンを批判するために虚偽の論文を引用した人、ダーウィン支持者による反論、、、という流れが筆者の解説付きで分かりやすく書いてあります。

「論文紹介」というよりは「物語」のように楽しんで読めます。僕も図書館で借りてから夢中で読んでいました。

この本は全部で8章に分かれています。それぞれが独立しているので自分の気になる分野から読むのも良いと思います。

僕は水産学部だけに(?)第6章「チャレンジャー号の世界一周探検航海」が好きです。

チャレンジャー号というのは、科学のための「探検航海」として世界一周の航海を行った初めての船です。

NATUREに掲載された文章の他にもさまざまな角度からチャレンジャー号の航海を描いていて、読み物として面白いです。心躍りました。

まとめ

ほとんどがエピソードで構成されていて、NATUREの歴史延いては科学しも学べる本だと思います。

なにより、この本があるのはNATUREが150年間も価値のある物として保管されてきたからです。歴史に携わった人すべてに敬意を表します。

読んでみて興味が出た人はぜひ手に取ってみてください!

 

おしまい