清水のブログ

「いち」大学生の日々

『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』松岡正剛

 この記事で書いていた「歴史の本」です。

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 この本も例のごとく、「中高生にオススメの本」で紹介されていたものです。

(↓例)

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感想

約450ページあり、読み終えるまですごく疲れました。

ですが、読んでみて良かったと思えました。

 僕は、世界史が好きです。高校の社会科目の選択が世界史で、習っていくうちに興味が出ていきました。

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この本は、近現代史を「輪切り」にして読み解く本です。

「輪切り」というのは、年表を縦に追うのではなく、たとえば「エリザベス女王は信長の1歳上のお姉さん」だとか「クリミア戦争とペリー来航は同じ年」だとか、歴史を縦・横・斜めに見ていくわけです。

学校の授業だけでは、授業時間や受験対策の問題もあってそういう見方が難しいです。

「アジアの民族のフン人が西進してきたことにより、ゲルマン人の大移動が起こった」とか、世界が繋がる瞬間ってアツいじゃないですか。漫画でもそういう展開あるじゃないですか。

そういうのが面白いと感じていたので、ぴったりの本でした。

 

「中高生にオススメ」と紹介されるくらいなので、一般向けではあるのですが、固有名詞が多いので、歴史の勉強をしなかった場合は少し難しいかもしれません。

だけど、少しでも世界史に興味があったり、現代の政治に関心があるなら是非読んでほしいです。

書き込んでみた

初めて、本に書き込みながら読み進めてみました。

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 たしか『読書力』に「書き込むのもよい」と書いてあったので挑戦しました。

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 「本に書き込むのは無理」って人もいて、それぞれですが、個人的には書き込むのは良かったです。

理解が深まりますし、こうして感想を書くために読み返したときに目にとまりやすかったです。

興味が出たこと

本の中で様々な考え方や作品が紹介されていました。

主には哲学や経済学です。

前々から興味があったけど、ちらほらとしか本を読んだりしてこなかったので、自宅待機期間に読みたいです。

↓ざっとメモしたものです。

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うわあ、どれも読むの疲れそう、、、と思う一方、知りたい気持ちもあります。これが知的好奇心ってやつ?

まちがい

本のタイトルに「まちがい」とあります。

なかなか過激ですね。書店に並んだときのインパクトのためはあるでしょうけど。

書かれている「まちがい」とは、「歴史上でやっちまったこと」でした。

例えば、ヨーロッパ列強によるアフリカ大陸の分割とか、二度の世界大戦をした後、反省もなく朝鮮戦争をしたこととか。

間違ってんなぁって感じます。いろいろ意見はあるんでしょうけど。

Twitterとかで現代の政治問題をあれこれ言いたいなら知っておくべきことです。

ちょっと政治思想的な話

以前、友達と久々に会ったら、政治の話をされて戸惑いました。

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今まで周りでそういう話をする人はいなかったからです。それに全然わからない。

その後、ちゃんと学ぼうと思ったのですが、どうしたらいいか分からない。

とりあえずTwitterを見るも、政権批判ばかりで、この意見だけ吸収してもなーと思いました。

そこで、本を読むことにしました。

本だから思想が偏ってないってことはないんですが、情報の信頼性は高いと思ったからです。あと、Twitterに比べて感情に振り回されにくいです。

 

さて、この本には、すっごく簡単に言えば「資本主義がスタンダードってどうなの」のようなことが書いてあります。

本当に、すっごく簡単に、です。読んでみてぼんやりとそう感じたってことです。

例えば、明(かつての中国)が女真族(北方民族)によって滅ぼされようとしたとき、台湾へ逃亡して、明の正統性を続けようとした鄭成功という人物がいます。

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台湾に行って時に撮った写真。本当に英雄なんだと感動しました。

あと、ベトナム戦争の時に、中国やアメリカを上手く利用して事を収めたホー・チ・ミンという人物がいます。

そういう人を出して、「小国の立ち回り方」みたいなものを紹介しています。

大国は大きな「まちがい」を起こしたことがあって(大国に限りはしないでしょうが)、「グローバルスタンダードだから」で何でも済ませていいのか、って話です。もちろん日本も例外ではなく。

同様に、社会主義についても紹介されています。(有名なマルクス主義だけでなく、教科書に載っていないけれど存在する考え方も)

「革命のための本」ってわけじゃないですが、「こういう考え方もあるよ」ってことですね。

おわりに

いろいろと学ぶところがあり、書きたいのですが、まだ知識が未熟で、張り切るあまり見当外れなことを書きそうなのでこの辺にしておきます。

冒頭にも書きましたが、少しでも世界史に興味があったり、現代の政治に関心があるなら是非読んでほしいです。興味のある章だけでもいいので。

著者の松岡正剛さんは、「編集工学」という学問の専門家だそうです。

簡単に書くと、歴史や文化や情報を編集して繋ぐ、という学問だそう。

この本の「輪切りにする」というのはまさにそうですね。

たくさん本を書かれているようなので、他の著書も読んでみたいです。

 

変な言い方ですが、世界史の勉強を楽しいと思っていたのは間違ってなかった、というか、そんな気持ちになりました。

大学では自然科学の勉強が多いですが、僕はそれよりは地域の漁業だとか経済とかに興味があって、なんかなーと思っていました。

ですが、幸い世の中にこういう本があって自分で学べるし、自分の興味はきっと生きそうだと思えました。

あとは、コロナウィルスが収束したら海外にも行きたいですね。

良い読書体験でした!